先日、埼玉県内の病院で、2004年1月から2005年12月までの2年間に、抗生物質の効かない多剤耐性緑膿(りょくのう)菌(MDRP)が100名以上の入院患者さんから検出され、うち、がん患者さんら6人が亡くなっていたという報道がありました。 感染源と感染経路は特定できておらず、厚生労働省は院内感染した疑いもあるとみて、同病院から事情を聞いているそうです。 参考:2006年6月23日 読売新聞 この病院には、何度か行ったことはありますが、県内では中核的な存在で、きれいな病院です。 確かに、不衛生な病院というのはあって、もう10年も前のことですが、「ちょっとこれは・・・。」と思ったのは、患者さんも通る病棟の廊下に、点滴の抜去後の針など、医療廃棄物を捨てるゴミ箱がおいてありました。たまたまではないようでした(たまたまでも、問題ですが)。今、思い返すと見間違えではなかったかと思うほど。それだけきついものでした。 建物が古いのは仕方ないとしても、衛生面は病院側のモラルの問題ですからね。 治療に来ている患者さんにとって、そして病院側にとっても院内感染というのは、あってはならないことですが、ひとつの建物内で共同で治療を受けているなかでは、ありえない話ではないように思います。 病院にも勤務したことがあり、少し病院のことを知っているため、こう思うのかもしれません。 もちろん、病院は院内感染を防ぐことを始めとして、衛生面に最善を尽くすのは当然のことです。 私の亡くなった祖母は、腰椎の手術後、常在菌による感染症にかかりました。MRSAです。MRSAも院内感染の代表的なものですので、学生だった私は色々なことが頭の中を駆け巡り、落胆したのを覚えています。 長い距離は困難でしたが、まだ自力歩行していた祖母。ひどい神経痛が治りもっと歩けるようになるために手術に踏み切ったのですが、手術後、歩くことなく亡くなりました。 病院からの説明もあったようで、親戚中その経緯を把握していましたが、病院との関係は問題にせず、祖母の永久退院をもって終了しました。 (1)緑膿菌とは? 参考:国立感染症研究所 感染症情報センター |
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トラバありがとうございます。 |
watasi URL 2006/06/28 18:17 |
watasiさん |
希彩 2006/06/28 19:32 |
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