希彩日記

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<<   作成日時 : 2006/06/28 16:25   >>

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先日、埼玉県内の病院で、2004年1月から2005年12月までの2年間に、抗生物質の効かない多剤耐性緑膿(りょくのう)菌(MDRP)が100名以上の入院患者さんから検出され、うち、がん患者さんら6人が亡くなっていたという報道がありました。

感染源と感染経路は特定できておらず、厚生労働省は院内感染した疑いもあるとみて、同病院から事情を聞いているそうです。

参考:2006年6月23日 読売新聞


この病院には、何度か行ったことはありますが、県内では中核的な存在で、きれいな病院です。

確かに、不衛生な病院というのはあって、もう10年も前のことですが、「ちょっとこれは・・・。」と思ったのは、患者さんも通る病棟の廊下に、点滴の抜去後の針など、医療廃棄物を捨てるゴミ箱がおいてありました。たまたまではないようでした(たまたまでも、問題ですが)。今、思い返すと見間違えではなかったかと思うほど。それだけきついものでした。

建物が古いのは仕方ないとしても、衛生面は病院側のモラルの問題ですからね。

治療に来ている患者さんにとって、そして病院側にとっても院内感染というのは、あってはならないことですが、ひとつの建物内で共同で治療を受けているなかでは、ありえない話ではないように思います。

病院にも勤務したことがあり、少し病院のことを知っているため、こう思うのかもしれません。

もちろん、病院は院内感染を防ぐことを始めとして、衛生面に最善を尽くすのは当然のことです。

私の亡くなった祖母は、腰椎の手術後、常在菌による感染症にかかりました。MRSAです。MRSAも院内感染の代表的なものですので、学生だった私は色々なことが頭の中を駆け巡り、落胆したのを覚えています。

長い距離は困難でしたが、まだ自力歩行していた祖母。ひどい神経痛が治りもっと歩けるようになるために手術に踏み切ったのですが、手術後、歩くことなく亡くなりました。

病院からの説明もあったようで、親戚中その経緯を把握していましたが、病院との関係は問題にせず、祖母の永久退院をもって終了しました。


(1)緑膿菌とは?

日和見感染症の代表と言えるのが、緑膿菌感染症です。
 
緑膿菌は、人の腸管の中をはじめ、自然界に広く分布しており、栄養分の少ないところでも増殖できるので、水周りによくみられます。緑膿菌は、水道の中でも、塩素などの殺菌剤が入っていなければ増殖できます。ほかの病原菌と一緒に感染(混合感染)することが多く、抗生物質に抵抗性が強いので菌交代症をおこします。
 
抵抗力の非常に低下した人に、呼吸器感染症、尿路感染症、菌血症や敗血症などを引き起こします。
 
多剤耐性緑膿菌 

緑膿菌の中でも治療に使われる3系統の抗生物質を効きにくくする遺伝子を備えた菌をMDRPと呼ぶ。感染症法に基づき全国約500か所の医療機関で定点調査が行われ、2005年は692件検出が報告されている。(読売新聞より)


※ 日和見感染症とは

病原性がほとんどないか、あっても非常に弱い病原体が、正常の宿主に対しては病原性を発揮しないにかかわらず、宿主の抵抗力が弱っている時に病原性が発揮されおこる感染を日和見感染といいます。



(2)感染経路と症状

器具を介する感染や自家感染が多く、ヒトからヒトに伝播します。潜伏期間は疾患により異なります。また症状は、難治性の化膿巣、膀胱炎、中耳炎、肺炎、髄膜炎などを引き起こす。滲出液が緑色を呈し、特有の悪臭があります。

(3)緑膿菌に感染しやすい人

1. 免疫不全状態(大量の抗生物質、免疫抑制剤、抗がん剤などの投与)
2. 各種の白血病、悪性リンパ腫などの血液疾患
3. 肝硬変、肝不全
4. 糖尿病
5. 常にカテーテルが挿入されている
6. 高齢者、特に寝たきり状態
7. AIDS

(4)感染予防対策

1. 原則として隔離は不要
2. 「手洗い」「手指の消毒」を行う 石鹸を使用しての手洗いが大切です
3. 「うがい」を行う
4. 使用する機材・物品は、使用後に適切な消毒を行う
5. 入浴については、順番を最後にして浴槽を洗剤と消毒薬を用いて洗浄する
6. 滲出液が緑膿菌様の緑色を呈し、特有の悪臭があるときには、肉眼的な判断のみに頼らず、主治医である医療機関に連絡をとり指示に従う

kaigo-club.com より引用


参考:国立感染症研究所 感染症情報センター

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
トラバありがとうございます。

コノ病院のことは知りませんが、母の入院について、姉に聞き、病院の衛生状態に憤りを感じた事を覚えています。


病院選びも大変です。
watasi
URL
2006/06/28 18:17
watasiさん
医療とは、大変なことだと思います。
病院のこととはいえ、他人事とは思えません。私も、一層真剣に患者さんと向き合おうと思います。

色々な病院があり、客観的評価をすれば、低いところもあると思います。
しかし、病院があり、その地域で病院を必要としている人が大勢いることは事実なんですよね。
希彩
2006/06/28 19:32

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